3/1(金)旧芝離宮恩賜庭園 菰(こも)巻き外しレポート (芝浦一丁目地区まちづくり協議会)
2024/03/08
3月1日(金)、芝浦一丁目地区まちづくり協議会会員の公益財団法人東京都公園協会(以下、公園協会)さんが管理されている旧芝離宮恩賜庭園で、こも巻き外しに参加しました。
まず、公園協会の方から、庭園の冬支度としてこも巻きや雪吊り、霜除けが、なぜ設置されているのか教えていただきました。
こも巻きとは、寒くなる前(霜降)に藁(わら)を編みこんで作られた「こも」を松に巻き付け、松の木の天敵となるマツカレハなどを誘い込み、暖かくなる前(啓蟄)に「こも」を外し処分する伝統的な害虫駆除方法です。越冬する虫が入りやすいよう、こもを巻き付ける上の縄は一重に縛り、下の縄は虫が外に出にくい様に二重にきつく縛ってあります。
雪吊りは地域によって違いがあり、旧芝離宮恩賜庭園では南部式という技法を取り入れています。現在の東京では、雪があまり降らないので、冬の風物詩としての意味あいが強いそうです。
霜除けは、南国の植物を霜から守るためのもので、旧芝離宮恩賜庭園では蘇鉄(ソテツ)につけられていました。

説明を聞いた後は、庭園職員の方に注意事項や作業方法をレクチャーいただきながら、こも巻き外しを行いました。
なんと、参加者全員、越冬している害虫を発見!庭園スタッフの方によると、例年よりも沢山の害虫を捕まえられた、とのことです。

短い時間ではありますが、日本の伝統文化を体験する貴重な機会となりました。
今後も、地域の伝統文化に触れ、魅力を発信していければと思います。
開催日時 :3月1日(金) 9:30~10:30
参加会員数:2団体
参加人数 :5名
実施場所 :旧芝離宮恩賜庭園